新高値ブレイク投資術を読んでみた
デイトレードばかりしている私が「スイングトレード」でどのように勝っているのか興味を持ち買ってみました。あまり期待はしていなかったのですが、予想を超えて内容が濃く読み応えがありました。この本を読んで気づいたことを忘れないように備忘録的にまとめてみました。
負けから学んだ教訓
DUKEさんは株を始めた当初順調に勝っていたのですが、ライブショック辺りから資産を減らしそれまで勝っていた2,000万円の資金をすべて溶かしたそうです。ここまでは一般の投資家ではよくあることなのですが、この経験から多くのことを学び現在の投資手法を確立したそうです。この本にはどのように負けてなにがダメだったのか、その負けからどのようにしてルールを作り投資へ生かしているのかが論理的に書かれています。この部分は投資の基本が多く詰まっていると感じました。読んで私が気づいた「5つ投資の基本」を見つけることができたので以下にまとめていきます。
基本1:売買ルールの重要性
DUKEさんは負ける行動として「戦略もないままナンピン買い」というのがありました。ルールがない場合、なにを基にして投資判断をするかというとそれは感情です。感情というのは決断を早く行える半面、結果はほぼ運に任せてしまいます。一般的にナンピン買いは危険とされています。下落が続くと資金が底をつき、さらに下落すると大きな負けに繋がってしまうからです。このような危険な行動を運任せにしていては勝てるものも勝てません。さらにDUKEさんは以下トレードを禁止しています。
・思い付き売買禁止
・会社でのスマホトレード禁止
・知らない会社の売買禁止
このトレードは感情に流されやすいトレードになるため禁止しているのでしょう。感情にながされないためにも売買ルールが重要になります。
基本2:正確に売買ルールを実行できる精神
手法を設計しても結果がでなければ自分の取引手法を信用しなくなります。そのような時に株価が大きく動けば感情に動かされ予定していなかったところで利確や損切をしてしまいます。感情に左右されないようにするには自分の手法に確信を持つ必要があります。DUKEさんはいろいろな本を読んだり、セミナーに参加したりと成功者の意見を聞き勉強しています。ぼんやり思っていたことが学ぶことで明確になり「成長株投資」「ポジションサイジング」という手法を確立しています。感情に左右されないためにはぶれない手法が重要になります。
基本3:売買ルールを実行できる環境または銘柄選び
DUKEさんは負けていた時期、流動性が低い株を1,000万円分購入し大きな損失を出したそうです。ではどのように損失を出してしまったのでしょうか。以下の状況に陥ったと説明されています。
下落
↓
損切りしたいが板が薄く売れない
↓
自分の売りで株価を下げてしまうので、売れない
↓
株価はどんどん下落、我慢の限界に来たところで狼狽売り
↓
損切ルールを決めていたが損切りできず
↓
30%の損失で売却
このように流動性が低いと計画的な行動が出来ず環境に左右されてしまいます。ルールを構築しても流動性が低いと正確に実行できなければ意味がありません。計画を実行できる環境または銘柄選びも重要になります。
基本4:客観的に物事を見る
DUKEさんは負ける行動として「銘柄に惚れすぎる」というのがありました。銘柄に惚れるということは銘柄に感情移入し客観的にものを見れなくなり正確な判断が出来なくなります。客観的に物事を見ることでDUKEさんは、他の投資家の心理をチャートで読むことができることに気づいています。他の投資家の心理の考えるためには客観的に物事を見る能力が必要になります。
基本5:物事に制約や縛りを設ける
具体的手法が書かれた部分ではターゲットを絞って投資することが重要だと読み取ることができました。本の題名である「新高値ブレイク」に焦点を当ててものごとを見ると他の投資家の心理読めたり沢山の法則が発見することができます。物事に縛りを設けると逆に沢山の情報が見えてくるということが理解できます。
具体的手法
あまり詳しくは書けませんがかなり詳しく具体的な手法が書かれています。
「チャートから投資家の心理を読む」
「チャートの見方」
「業績のチェックはこの四つをマスター」
「買い方売り方」
「エントリーで成功する7つのルール」
「ボックス理論で損を減らす七つのルール」
興味のある方は実際に本を手にして読んでください。
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