2015-07-25 18:54:15

【心理】デイトレードで大負けする理由 認知バイアスよる支配

デイトレードでの負けるパターンで一番多いのが一撃で大きく負けるパターンです。俗にいう「コツコツドカン」です。コツコツ利益を積み重ね、一つの大きな負けですべての利益を吐き出してしまうパターンです。どんなカリスマトレーダーでも一度は経験するパターンでなかなか避けることができません。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。今回はこれを探っていきます。


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大きくやられるパターン


経験上、大きくやられる時のパターンはほとんど同じです。大体以下の通りです。


1.自分の売買ルールに沿って取引
2.自分の意図しない急激な値動きに損切りが遅れる
3.巨額の損失額を取り戻すためナンピンに走る
4.しかしさらなる下落で上昇を祈り始める
5.願いは叶わず下落し耐えられなくなり損切りする
6.これを取り返そうと大きいロットで取引しさらに負ける


このような感じで大きく負けてしまいます。巨額の損失額をみてしまうと焦りや恐怖などの感情がでてしまいます。「こんなに下がったのだから反発するはずだ」となんの根拠もなく損切りしなかったことを正当化します。そしてすべての情報が正当化の材料となりズルズル損切りを遅らせます。そして耐えられなくなり損切りします。これらの大負けの原因は、感情によりルールを破ってしまったことにあります。論理的思考を恐怖や焦りの感情によって狂わされたのです。このように焦りや恐怖などの感情により論理思考を妨げる現象のことを心理学では「認知バイアス」といいます。


認知バイアスとは


wikipediaでは
認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。認知バイアスは、事例証拠や法的証拠の信頼性を大きく歪める。
出典:wikipedia


認知バイアスは主に行動経営学が利用されています。商品を売る時の広告やCMなどで「認知バイアス」が利用されています。買う予定のなかったものをついつい買ってしまうのは「認知バイアス」の影響によるものかもしれません。


宝くじが売れる理由


宝くじは理論上買えば100%負けます。なぜなら払戻率が約45%しかないからです。1000円買えば450円の払い戻ししかなく買えば550円損をします。ちなみに1等の確率は1000万分の1です。ほぼ当たりません。普通に考えたら誰も買いません。しかし売れています。ではなぜでしょうか。宝くじのCMを見ればわかると思いますが、「希望」「夢」「3億円」など単語が頻発しています。これらの単語によって人間の欲が掻き立て非合理的な行動に走らせます。払戻率が約45%という事実に目を背け、当たる確率が極めて低い「3億円」を夢見て宝くじを買ってしまいます。買って外れても「夢を買った」という理由で自分の行動を正当化して自分を納得させます。宝くじは「認知バイアス」を最大限に利用した商売だと思います。トレードで大負けした心理状態はこの状態と似ています。


認知バイアス一覧


認知バイアスには具体的に何種類かに分類されています。デイトレードに関連しているものを厳選して紹介します。


1.プロスペクト理論(損失回避性)


概要:利益を得る場面で損失回避を優先すること
例:デイトレードで損失を恐れ利益確定を早くしてしまう


2.コンコルド効果


概要:一度投資しこれから投資続けても損失するとわかっていてもそれまでの投資分を惜しみさらに投資しつづけること
例:下がると思っていてもついついナンピンしてしまう


3.ツァイガルニク効果


概要:人は、成功よりも失敗のほうが強く記憶されること
例:大きく負けた後は思い切って取引できない


4.あと知恵バイアス


概要:過去の事を全て予測できたかのように思うこと
例:「あの時買っておけば今は…」などと思ってしまい後悔する


5.確証バイアス


概要:自分の願望や先入観の基に情報を解釈し、その反対の情報を軽視すること
例:取引手法作成時、その理論を立証する情報ばかり目に入ってくる


6.ピーク・エンドの法則


概要:物事を経験したあと終了時の記憶が印象に残ること
例:負けた金額が同じでもプラスからマイナスになるよりマイナスから少し取り戻したほうが精神的に良い


7.認知的不協和


概要:自分の中に矛盾した認知が存在する状態 その状態を維持するため都合のいい情報を見つけること
例:損切りが遅れ自分を正当化するためにいろいろな情報が自分の有利な情報に見えてしまう


8.自信過剰


概要:人は、自分の能力や知識を過信しリスクを過小評価し、主観的に自分を高く評価する
例:連勝が続いている場合、自分を過信しロットを大き目に設定する


9.希望的観測


概要:人は、論理的な証拠や合理性ではなく、「そうあって欲しい」とか「そうだったらいいな」という自分の希望に基づいて判断を行うこと
例:下落時の上昇を願う心理状態


10.社会的証明


概要:人は、他人の考えや思想に影響を受け、自分の判断や行動を決定すること
例:有名なアナリストなどの意見を鵜呑みにして投資してしまう


さいごに


心理がいかにデイトレードで影響しているか理解できたかと思います。これらの現象を理解した上でどのようにして「認知バイアス」の支配から逃れるかが大負けしないためにはとても重要です。回避方法などは下記記事を参考にしてください。

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