2015-07-15 02:13:32

【必須】デイトレード損切り手法 損切りできない自分を想定し損切りする方法

損切りとは、損を確定することで自分の過ちを認める行為にもなるためどうしても遅れがちになります。損切りをうまくできないとデイトレードでは生き残れないといわれています。それほど重要であるにもかかわらずあまり語られることがありません。今回は損切りの方法を紹介します。


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損切りの重要性


損切りする際は損切りルールを設定するというのが定説です。しかしルールを設定してもそのルールを守らなければ意味がありません。経験上、損切りできずに大きな損失を出す場合、ルールを破っています。買う時は損切りしようと決めるのですが、いざ損切りラインがくると、もう少し様子を見ようと損切りせずに我慢します。さらに下落しても、その含み損の大きさから恐怖を感じ損切りをためらいます。「もうダメだ」という時に安堵感を求めて損切りし想定以上の損失をだしてしまいます。

コツコツ利益を上げても大きな下落で全ての利益を吹っ飛ばす「コツコツドカン」はこのように損切りの遅れが原因で起こります。このようなことを繰り返していては勝てる手法を開発してもトータルで利益を上げることはできません。逆に損切りが確実に実行できれば、自分の想定内の損失に限定できます。利益の最大化ができれば勝率が低い手法でも利益を上げることも可能です。それほど損切りは重要なのです。


損切りが遅れる原因


損切りが遅れる大きな要因は恐怖などの感情です。損切りルールを設定するのは感情で取引しないためのものです。しかし感情でルールを破ってしまいます。ではどうすればいいのでしょうか。これを解決するには、損切りが遅れる原因である恐怖という感情を取り除くことです。

その方法は、まず損切りルールを決める他に投資金額を決めることです。恐怖を感じない投資額で投資をすることが重要です。自分の全財産を賭けるような投資額ではちょっとした下落でもすぐに恐怖を感じてしまいます。感情に支配されるとルール通りには取引できず、大きな損失を出す可能性が高くなります。

恐怖を感じる金額は人それぞれ違います。自分の恐怖を感じる含み損はどれぐらいなのか知る必要があります。そしてその「恐怖を感じる含み損額」がわかったあと損切りルールと投資額を設定します。では具体的に損切りルールを設定していきます。


恐怖を感じる含み損額:3万
損切りライン:10ティック以上の下落


このように設定した時、10ティック下落したところが3万の含み損だった場合、恐怖によって損切りが実行できない可能性があります。逆に1万ぐらいの含み損なら恐怖を感じないので損切りされる可能性が高くなります。損切りルールを守るためには恐怖を感じない含み損である必要があります。「想定する最大含み損額」を恐怖を感じない価格に設定しその後、投資金額を設定します。


恐怖を感じる含み損額:3万
損切りライン:10ティック以上の下落
想定する最大含み損額:1万(恐怖を感じない価格)


次に設定するのは投資金額です。設定した「想定する最大含み損額」を参考に投資金額を決定します。しかし活発に売買されている銘柄などの場合、損切りラインを超えて値が飛ぶ場合があります。その場合「想定する最大含み損額」が大きく超える可能性があるため「株価変動率」をみて投資金額を調整する必要があります。

「株価変動率」が10%を超える場合はある「想定する最大含み損」を5千円(1/2)ぐらいに厳しく設定しすることをオススメします。


株価変動率の算出方法
(高値-安値)÷中間値×100
中間値は高値+安値÷2で算出


▼関連記事
【ドカン防止】銘柄ごとに適正売買単位を決定し巨額損失を防ぐポジションサイジング


チャートを使った損切りラインの決め方


次に損切りラインを設定します。基本は「支持線」「抵抗線」の位置に設定します。理由はそのラインをブレイクする時、トレンド転換のサインになる場合が多く、損切りしないと含み損が拡大する可能性があるためです。デイトレードで使うチャートは5分足です。経験上、5分足の「支持線」「抵抗線」は寄り直後の30分間に形成される特徴があります。詳しくは下記記事を確認してください。

【日足と違う】実践で発見した5分足で抵抗線(レジスタンス)、支持線(サポート)の引き方

損切りラインを設定し現在の値から損切りラインまで何ティックか算出します。算出し「想定する最大含み損」を設定し投資額(売買単位)を決めて投資します。


さいごに


大きな損失を出すとそれを取り戻そうと投資資金を増やしギャンブルに走ることがあります。当然感情による取引なので負ける可能性が高まります。このように感情をコントロールするためには適切に損切りすることが重要です。

今回は、損切りラインで損切りできない自分を想定することで生まれた手法です。これを実行すれば大きな損失を出す可能性は低くなります。これをマスターし投資資金が増えてくれば「恐怖を感じる含み損額」がドンドン大きくなっていきます。「恐怖を感じる含み損額」が大きくなれば投資できる金額が増え利益額も大きくなります。自分を知り自分を成長させながら投資金額を増やすようにしてください。





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