2015-07-12 03:00:49

【ドカン防止】銘柄ごとに適正売買単位を決定し巨額損失を防ぐポジションサイジング

ある銘柄を買う場合、自分の資金に対してどれぐらいの株数を買えばいいか悩むことがあります。何も考えずに数量を毎回変えていては、収支にばらつきがでたり開発した手法の有効性を確認することはできません。逆に全て同じ割合で買うと動いている株とほとんど動かない株ではやはり収支にばらつきがでてきます。

またナンピンを繰り返したり、欲が出て通常より大きい売買単位で買ってしまい思いもよらない巨額の損失が出してしまう場合があります。これらの原因は何も考えずに適当に売買単位を決定して売買しているからです。このようなことがないように今回はポジションサイジングを公開します。ポジションサイジングとは銘柄ごとに適正単位を決定し上記の原因を解決する手法のことです。


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株価変動率を調べ売買単位による収支のばらつきを減らす


デイトレードではよく動く銘柄を選定し売買します。「よく動く」といってもさまざま存在します。では「よく動く」とはどのようなことか具体的に定義します。具体的にするため数値化します。「よく動く」を数値で表すと「株価変動率」になります。変動率の算出方法はいろいろありますが

(高値-安値)÷中間値×100
で算出します。中間値は高値+安値÷2で算出します。

では実際にサンプル2銘柄を使って変動率を算出します。変動率は高ければ「よく動く銘柄」低ければ「動かない銘柄」になります。2銘柄の変動率を比較してコスト、リスク、利益がどのように違うか確認します。そしてこの3つの視点から銘柄ごとに投資額を決めていきます。比較する2銘柄は、基準銘柄として新興株代表ミクシィ、よく動く銘柄代表として直近IPO銘柄の富士山マガジンサービスと比較してみます。


2015/7/10の価格を参考
新興株代表;2121 ミクシィ
高値:5820 安値:5600 中間値:5710 変動率:3.85%
中間値で買った場合の最大利益は+1.1万です。
中間値で買った場合の最大損失は-1.1万です。

直近IPO;3138 富士山マガジンサービス
高値:5200 安値:4600 中間値:4900 変動率:12.2%
中間値で買った場合の最大利益は+3万です。
中間値で買った場合の最大損失は-3万です。


この2銘柄を比較すると変動率は約3倍違います。直近IPOは「動きが荒い」といわれますが数値的にも証明されました。ミクシィも動くほうですが上には上がいるようです。ミクシィが富士山マガジンと同じだけの利益を得るためには300株買う必要がありコストの3倍かかります。2銘柄では利益も3倍、リスクも3倍違ってきます。

デイトレードではよく動く富士山マガジンを選択して取引します。なぜならミクシィの3分の1のコストで同じ利益を得ることができるからです。ミクシィも取引したい場合は300株買う必要があります。このように基準となる銘柄を決め変動率で比較するといろいろなことが見えてきます。変動率を使えば売買単位による収支のばらつきを減らすことができます。


理性を保てる限界損失額をを知り巨額の損失を防ぐ


デイトレードは自分の決めた売買ルールを決めて取引します。そのルールを破ってしまうと理論上勝てる売買手法でも意味がなくなります。ルールが破ってしまう場面で考えられるのは、急落の場面です。

自分の思っている以上に急落すると恐怖が芽生え損切りが遅れます。想定していた損切りラインをすぎていても巨額の含み損をみてしまうと損切りをせず反発を願ってしまいます。再度急落すると安堵感を求めて損切りします。ルールを破ってしまい想定以上の巨額の損失を出してしまいます。

ルールを破ってしまう要因は、恐怖で理性を失ってしまうからです。これは心の問題でありなかなか克服できません。これをある程度コントロールするためにはどうすればいいでしょうか。これを解決するには投資する売買単位で調整することです。

調整する前に過去の自分の経験からどれくらいのマイナスで理性を失ってしまうか確認します。-3万なのか-10万なのか人によって違うと思います。とりあえず-3万以上のマイナスで恐怖を感じ出すとします。富士山マガジンを使ってシュミレーションしてみます。

富士山マガジンサービスを5200円を300株で買うとします。損切りラインは10ティックに設定します。-3万で理性を失ってしまうので理性を保てるラインは10ティックです。

5200円で買った場合、5100円が限界ラインになります。変動率12%もあるうえたった2%の変動で理性の限界に達してしまいます。このようなよく動く銘柄で5分間で3%以上の急落は経験上日常的にあります。

仮に値がぶっ飛び5080円ぐらいまで下落した場合ルールを破ってしまい損切りできなくなります。なぜなら恐怖を感じ理性を失ってしまうからです。この投資は自分のルールを破ってしまう可能性の高い無謀な投資だといえます。もし100株の場合なら30ティックの下落まで理性を保てるので値がぶっ飛び5080円ぐらいまで下落しても損切りできるでしょう。

このように自分の理性を失う限界損失額を調べ売買単位を決めるとドカンとやられるリスクは減ります。


さいごに


このように売買単位の決定は勝敗を左右する重要な要素になります。これを機会に適当に売買単位を決めるのではなく、計画的に決定しポジションサイジングをマスターしましょう。また損切りラインや、ナンピン、手法によってさらに細かく売買単価の設定ができると思います。

次回はエクセルを使って株価変動率を算出し自動で適正売買単価を決定するプログラムを公開したいと思います。





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